年末調整 還付金計算シミュレーション
給与年収・源泉徴収税額・各種控除を入力して、年末調整の還付金額(または追加徴収額)を自動計算。計算ステップ表示・控除効果ランキング付き。
所得控除の内訳
計算ステップ
控除効果ランキング
各控除がどれだけ還付金に貢献しているかの目安
年収別 年末調整の還付金目安(独身・控除なし)
※ 社保は概算(年収×15%)、源泉徴収税額は毎月の概算天引き合計。控除は基礎控除のみの場合。
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| 年収 | 概算源泉税 | 確定所得税 | 還付金目安 |
|---|
年末調整とは
12月の給与明細を見て、いつもより手取りが多いことに気づいた経験はありませんか。これは「年末調整」によって払い過ぎた所得税が戻ってきた結果です。年末調整は、会社員(給与所得者)が1年間で天引きされた所得税(源泉徴収税額)と、年間の確定所得税額の差額を精算する手続きです。
毎月の給与から天引きされる所得税は、その月の給与額と扶養親族数をもとにした概算額です。生命保険料控除や配偶者控除、住宅ローン控除などの年間控除を正確に反映していないため、年末に一括で過不足を調整する必要があります。多くの場合、源泉徴収税額が確定税額を上回るため「還付」(払い過ぎた税金が戻る)となりますが、逆に源泉徴収が不足していた場合は「追加徴収」(不足分の天引き)が発生します。
還付金の額は年収や適用する控除によって大きく異なります。このツールで事前にシミュレーションしておくと、12月の給与明細で驚くことなく、家計管理にも役立ちます。なお、年末調整後の手取り額の詳細については手取り計算ツールで確認できます。
還付金が発生する主なケース
- 生命保険料控除:生命保険・医療保険・個人年金の保険料を支払っている場合(最大12万円の所得控除)
- 配偶者控除・扶養控除:年の途中で結婚した、子供が生まれた等で控除対象が増えた場合
- 住宅ローン控除(2年目以降):年末ローン残高の0.7%が税額から直接控除される(税額控除)
- 地震保険料控除:地震保険に加入している場合(最大5万円の所得控除)
- iDeCo/小規模企業共済:掛金の全額が所得控除の対象
追加徴収が発生する主なケース
- 年の途中で扶養親族が減った(配偶者の年収が上がった等)
- 大幅な昇給やボーナス増で、毎月の源泉徴収が不足していた
- 扶養控除等の申告内容に変更があった
このツールでできること
本ツールは、年末調整で発生する還付金額(または追加徴収額)をシミュレーションするための計算ツールです。給与年収・源泉徴収税額・社会保険料の3つの基本情報を入力するだけで概算結果が得られます。
- 給与年収・源泉徴収税額・社会保険料から還付金額 or 追加徴収額を自動計算
- 配偶者控除・扶養控除・生命保険料控除・住宅ローン控除など14種類の控除に対応
- 計算過程をステップ表示でわかりやすく解説
- 各控除の還付金への貢献度をランキング表示(どの控除がいくら節税に貢献しているかが一目で分かります)
- 源泉徴収票が手元にない場合の概算入力機能(年収から社会保険料・源泉徴収税額を自動推定)
- 所得控除の内訳をドーナツチャートで視覚化
税額の詳細な内訳については所得税・住民税 計算ツールも併せてご利用ください。
使い方ガイド
- 給与年収を入力:源泉徴収票の「支払金額」欄の数字を万円単位で入力します。クイックボタン(300万〜1000万)をクリックしても入力できます。
- 源泉徴収税額を入力:1年間で天引きされた所得税の合計額を円単位で入力します。源泉徴収票の「源泉徴収税額」欄、または毎月の給与明細の所得税を12か月分合算した金額です。
- 社会保険料等を入力:健康保険・厚生年金・雇用保険の合計額を円単位で入力します。源泉徴収票の「社会保険料等の金額」欄に記載されています。
- 概算入力(任意):源泉徴収票が手元にない場合は「概算する」ボタンをクリックすると、年収から社会保険料と源泉徴収税額を自動推定します。あくまで概算のため、正確な金額は源泉徴収票で確認してください。
- 詳細控除の入力(任意):「詳細な控除を入力する」を開くと、配偶者控除・扶養控除・生命保険料控除・住宅ローン控除などを追加で入力できます。控除を入力するほど、より正確な還付金額が計算されます。
- 計算実行:「還付金を計算する」ボタンをクリックすると、還付金額(または追加徴収額)・計算ステップ・控除効果ランキング・チャートが表示されます。
計算の仕組み・根拠
年末調整の還付金は「年間で天引きされた源泉徴収税額」と「各種控除を適用した後の確定所得税額」の差額です。本ツールでは以下の計算ステップで算出しています。
- 給与所得の算出:給与年収から給与所得控除を差し引きます。令和7年度税制改正により、給与所得控除の最低額は74万円(恒久改正69万円+特例5万円)、上限は195万円(年収850万円超)です。
- 所得控除の合計:基礎控除(所得489万円以下で104万円)・社会保険料控除・配偶者控除・扶養控除・生命保険料控除・地震保険料控除・iDeCo掛金控除などの合計額を算出します。
- 課税所得の算出:給与所得から所得控除合計を差し引き、1,000円未満を切り捨てます(所得税法120条1項)。
- 所得税額の計算:課税所得に7段階の累進税率(5%〜45%)を適用します。住宅ローン控除がある場合は税額から直接差し引きます(税額控除)。
- 復興特別所得税の加算:所得税額に2.1%を上乗せします(2037年まで)。最終税額は100円未満を切り捨てます(国税通則法119条1項)。
- 還付金の算出:源泉徴収税額(天引き済み)から確定年税額を差し引いた金額が還付金です。マイナスの場合は追加徴収となります。
具体的な計算例
計算例1:年収500万円・独身・生命保険料8万円の場合
条件:年収500万円、独身、生命保険料控除8万円、社保概算75万円
- 給与所得控除:500万円 × 20% + 44万円 = 144万円
- 給与所得:500万円 − 144万円 = 356万円
- 所得控除合計:基礎控除104万円 + 社保75万円 + 生命保険料控除8万円 = 187万円
- 課税所得:356万円 − 187万円 = 169万円(1,000円未満切捨て)
- 所得税:169万円 × 5% = 84,500円
- 復興特別所得税加算:84,500円 × 1.021 = 86,275円 → 86,200円(100円未満切捨て)
概算源泉徴収税額が約90,500円とすると、還付金は約4,300円となります。生命保険料控除8万円により、未適用の場合と比較して約4,000円の追加還付効果があります。
計算例2:年収700万円・配偶者控除あり・住宅ローン控除ありの場合
条件:年収700万円、配偶者控除38万円、特定扶養(大学生の子1人)63万円、住宅ローン控除20万円、社保概算105万円
- 給与所得控除:700万円 × 10% + 110万円 = 180万円
- 給与所得:700万円 − 180万円 = 520万円
- 所得控除合計:基礎控除67万円 + 社保105万円 + 配偶者控除38万円 + 特定扶養控除63万円 = 273万円
- 課税所得:520万円 − 273万円 = 247万円(1,000円未満切捨て)
- 所得税:247万円 × 10% − 97,500円 = 149,500円
- 住宅ローン控除(税額控除):149,500円 − 200,000円 = 0円(控除しきれない分は住民税から控除)
- 確定年税額:0円
概算源泉徴収税額が約160,200円とすると、還付金は約160,200円となります。住宅ローン控除の税額控除効果が大きく、所得税が全額還付されるケースです。
源泉徴収票の見方
年末調整の計算に必要な数字は、勤務先から交付される「給与所得の源泉徴収票」で確認できます。主に以下の欄の数字を使います。
| 欄の名称 | 内容 | 本ツールでの入力先 |
|---|---|---|
| 支払金額 | 給与・賞与の合計(額面年収) | 「給与年収」欄 |
| 源泉徴収税額 | 1年間で天引きされた所得税合計 | 「源泉徴収税額」欄 |
| 社会保険料等の金額 | 健保・厚年・雇用保険の合計 | 「社会保険料等」欄 |
| 生命保険料の控除額 | 保険料控除申告書から算出された控除額 | 「生命保険料控除」欄 |
| 住宅借入金等特別控除の額 | 住宅ローン控除額(税額控除) | 「住宅ローン控除」欄 |
年末調整で使える所得控除・税額控除一覧
| 控除名 | 控除額 | 種類 |
|---|---|---|
| 基礎控除 | 最大104万円 | 所得控除 |
| 配偶者控除 | 38万円(老人48万円) | 所得控除 |
| 配偶者特別控除 | 1〜38万円 | 所得控除 |
| 扶養控除(一般) | 38万円/人 | 所得控除 |
| 扶養控除(特定 19-22歳) | 63万円/人 | 所得控除 |
| 扶養控除(老人 同居) | 58万円/人 | 所得控除 |
| 扶養控除(老人 別居) | 48万円/人 | 所得控除 |
| 生命保険料控除(新制度) | 最大12万円 | 所得控除 |
| 地震保険料控除 | 最大5万円 | 所得控除 |
| 社会保険料控除 | 全額 | 所得控除 |
| 小規模企業共済等掛金控除(iDeCo含む) | 全額 | 所得控除 |
| 障害者控除 | 27万〜75万円 | 所得控除 |
| ひとり親控除 | 35万円 | 所得控除 |
| 寡婦控除 | 27万円 | 所得控除 |
| 勤労学生控除 | 27万円 | 所得控除 |
| 住宅ローン控除 | 残高の0.7% | 税額控除 |
※ 住宅ローン控除は「税額控除」(税額から直接差し引き)のため、所得控除よりも節税効果が大きくなります。
よくある間違い・注意点
住宅ローン控除は「税額控除」、他は「所得控除」
住宅ローン控除は税額から直接引かれるため、所得控除よりも節税効果が大きくなります。例えば、20%の税率ブラケットにいる人が10万円の所得控除を受けると2万円の節税ですが、10万円の税額控除なら10万円そのまま税金が減ります。
年末調整で医療費控除は使えない
医療費控除・ふるさと納税(ワンストップ未申請分)・雑損控除は確定申告が必要です。確定申告 要否判定ツールで確認できます。
住宅ローン控除の初年度は確定申告が必要
住宅ローン控除は初年度のみ確定申告が必要で、2年目以降は年末調整で適用できます。
年収850万円超で23歳未満の子がいる場合の「所得金額調整控除」
給与年収が850万円を超え、かつ23歳未満の扶養親族がいる場合(または本人が特別障害者、扶養親族が特別障害者の場合)は、「所得金額調整控除」として最大15万円が給与所得から差し引かれます。本ツールでは所得金額調整控除の自動計算には対応していないため、該当する方は実際の還付金がツールの計算結果よりも多くなる可能性があります。詳しくは勤務先の経理担当または税理士にご確認ください。
最終更新日:2026年2月
よくある質問
年末調整の還付金はいつ戻りますか?
還付金がマイナス(追加徴収)になることはありますか?
源泉徴収票がまだ届いていない場合はどう計算しますか?
年末調整と確定申告の違いは何ですか?
年末調整で控除できないものは何ですか?
ご注意
本ツールの計算結果は概算です。正確な金額は税理士等の専門家にご確認ください。 計算は国税庁「年末調整の仕方」「所得税の税率」「給与所得控除」(令和7年度税制改正対応)の情報に基づいています。