不動産投資利回り計算シミュレーション

物件価格・家賃収入・諸経費を入力するだけで、表面利回り・実質利回り・キャッシュフローを自動計算。投資回収年数・利回り判定付き。

購入価格を万円単位で入力。国土交通省:土地総合情報システムで相場を確認できます。

万円

満室時の月額家賃を円単位で入力。LIFULL HOME'S:家賃相場で周辺相場を確認できます。

円/月

年間を通じた空室の割合。全国平均は約13.6%(総務省 住宅・土地統計調査)。都心は5〜10%、郊外は15〜20%が目安。

%
▶ 詳細設定(経費・ローン条件)

より正確な実質利回り・キャッシュフローを算出するために入力してください。

📋 年間経費

管理会社に支払う月額管理委託料。家賃の5%程度が相場。

円/月

マンションの場合、管理組合に支払う積立金。築年数が古いほど高くなる傾向。

円/月

固定資産税評価額の約1.4〜1.7%。物件購入時に不動産会社に確認できます。

万円/年

火災保険料、広告費、原状回復費、税理士費用など。年間10〜30万円程度が目安。

万円/年

築年数に応じた家賃の年間下落率。一般的に年0.5〜1.5%程度。10年CF推移に反映されます。

%/年

仲介手数料・登記費用・不動産取得税等。物件価格の7〜10%が目安。

%(物件価格比)

🏦 ローン条件

ローンを利用する

物件価格の80〜100%が一般的。フルローンの場合は物件価格と同額。

万円

不動産投資ローンは年1.5〜4.5%程度。金融機関や借入条件により異なります。各銀行の投資用ローン金利を比較してください。

%

一般的に15〜35年。築年数により上限が制限される場合があります。

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不動産投資の利回りについての解説

不動産会社の広告に「利回り8%」と書かれていても、実際に手元に残る収益はそれよりずっと少ないことがあります。表面利回りだけで投資判断をすると、管理費・修繕積立金・空室損失・ローン返済などの「見えないコスト」に気づかず、購入後に想定外の持ち出しが発生するケースは少なくありません。このツールは、それらの諸経費とローン条件を反映した実質利回りとキャッシュフローを自動計算し、物件の収益性をより正確に判断するためのシミュレーションツールです。

このツールでできること

物件価格・想定家賃収入・空室率の3つの基本情報を入力するだけで、表面利回りと実質利回りを即座に算出します。詳細設定では管理費・修繕積立金・固定資産税などの年間経費、ローン条件(借入額・金利・期間)を入力でき、年間キャッシュフロー・投資回収年数・返済比率まで計算します。さらに、家賃下落率を反映した10年間のキャッシュフロー推移表も表示されるため、長期的な収益見通しの確認にも活用できます。

ローンの返済額を詳しく検討したい場合は住宅ローンシミュレーション、繰上返済と投資のどちらが有利かを比較する場合は繰上返済 vs 投資 比較ツールもあわせてご利用ください。

使い方ガイド

  1. 物件価格を万円単位で入力します。購入予定価格または検討中の物件価格を入力してください。国土交通省の土地総合情報システムで相場を確認できます。
  2. 想定家賃収入(月額)を円単位で入力します。満室時の月額家賃を入力してください。周辺の賃料相場は不動産ポータルサイトで確認できます。
  3. 空室率を設定します。都心の駅近物件は5〜10%、郊外は15〜20%が目安です。初期値は10%に設定されています。
  4. より正確なシミュレーションを行う場合は詳細設定を展開し、管理費・修繕積立金・固定資産税・ローン条件などを入力します。
  5. 「利回りを計算する」ボタンを押すと、表面利回り・実質利回り・キャッシュフロー・投資指標が表示されます。

計算の仕組み・根拠

表面利回り(グロス利回り)

表面利回りは、年間の家賃収入を物件の購入価格で割ったシンプルな指標です。経費を含まないため、物件を比較する際の目安として使われます。

計算式:表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100(%)

実質利回り(ネット利回り)

実質利回りは、管理費・修繕積立金・固定資産税などの経費と、購入時の諸費用を考慮した利回りです。実際の投資判断には、一般的に表面利回りよりも実質利回りを重視すべきとされています。

計算式:実質利回り = (年間家賃収入 × (1 − 空室率) − 年間経費) ÷ (物件価格 + 購入諸費用) × 100(%)

キャッシュフロー(CF)

キャッシュフローは、家賃収入からすべての支出(経費+ローン返済)を差し引いた、実際に手元に残る金額です。CFがプラスなら毎月収益が得られ、マイナスなら持ち出しが発生します。

計算式:年間CF = 年間実収入 − 年間経費 − 年間ローン返済額

具体的な計算例

物件タイプの異なる2つのケースで、利回りとキャッシュフローの具体的な数値を確認しましょう。

計算例1: 2,000万円 都心ワンルームマンション

  • 物件価格: 2,000万円 / 想定家賃: 月額8万円(年間96万円)
  • 空室率: 5% → 年間実収入: 96万円 × 95% = 91.2万円
  • 年間経費: 管理費1万円/月 + 修繕積立金0.5万円/月 + 固定資産税8万円 + その他5万円 = 31万円
  • 購入諸費用: 2,000万円 × 7% = 140万円
  • 表面利回り: 96万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 4.80%
  • 実質利回り: (91.2万円 − 31万円) ÷ (2,000万円 + 140万円) × 100 = 2.81%
  • ローン条件: 借入1,800万円 / 金利2.0% / 30年
  • 月額ローン返済: 約6.65万円(年間 約79.8万円)
  • 年間キャッシュフロー: 91.2万円 − 31万円 − 79.8万円 = −19.6万円(月間 −1.6万円)
  • → 都心ワンルームは安定性は高いが、ローンありだとCFがマイナスになりやすいことがわかります

計算例2: 5,000万円 1棟アパート(6戸)

  • 物件価格: 5,000万円 / 想定家賃: 月額6万円 × 6戸 = 36万円(年間432万円)
  • 空室率: 15% → 年間実収入: 432万円 × 85% = 367.2万円
  • 年間経費: 管理費3.6万円/月(家賃10%)+ 修繕積立金1.5万円/月 + 固定資産税30万円 + その他20万円 = 111.2万円
  • 購入諸費用: 5,000万円 × 8% = 400万円
  • 表面利回り: 432万円 ÷ 5,000万円 × 100 = 8.64%
  • 実質利回り: (367.2万円 − 111.2万円) ÷ (5,000万円 + 400万円) × 100 = 4.74%
  • ローン条件: 借入4,500万円 / 金利2.5% / 25年
  • 月額ローン返済: 約20.2万円(年間 約242.4万円)
  • 年間キャッシュフロー: 367.2万円 − 111.2万円 − 242.4万円 = +13.6万円(月間 +1.1万円)
  • → 1棟アパートは経費は大きいが、複数戸の家賃収入でCFプラスを実現しやすい構造です

長期的な資産運用の視点では、複利計算シミュレーターで不動産投資と金融投資の収益を比較してみるのもおすすめです。

よくある間違い・注意点

表面利回りだけで投資判断をしてしまう

不動産広告に記載される利回りは、ほとんどの場合「表面利回り」です。管理費・修繕積立金・固定資産税・空室損失を考慮した実質利回りは、表面利回りより1〜3%低くなるのが一般的です。さらにローン返済を差し引いた「キャッシュフロー」がマイナスになるケースも珍しくありません。投資判断では必ず実質利回りとCFを確認しましょう。

空室率を0%で計算してしまう

「現在満室だから」と空室率0%でシミュレーションすると、退去時の現実とのギャップが大きくなります。退去後の原状回復・入居者募集には通常1〜3ヶ月かかります。全国平均の空き家率は約13.6%(総務省 住宅・土地統計調査 2023年)です。最低でも5〜10%、郊外なら15〜20%の空室率を見込むのが安全とされています。

家賃下落と修繕費増加を見落とす

築年数が経過すると家賃は一般的に年0.5〜1.5%程度下落し、同時に修繕費は増加する傾向があります。購入時の利回りが良くても、10年後・20年後の収支が大きく悪化するケースは少なくありません。本ツールの「10年CF推移表」で家賃下落を反映した長期シミュレーションを確認することをおすすめします。

利回りの目安(物件タイプ別)

物件タイプ 表面利回り目安 特徴
都心ワンルーム 4〜6% 安定した需要、低リスク
都心ファミリー 3〜5% 長期入居、低回転率
一棟アパート 6〜10% 複数戸でリスク分散
地方物件 8〜15% 高利回りだが空室リスク高

出典: 不動産投資情報サイト各社の公開データを元に一般的な目安を記載。実際の利回りは立地・築年数・管理状態等により大きく異なります。

最終更新日:年2月

よくある質問

表面利回りと実質利回りの違いは何ですか?
表面利回り(グロス利回り)は「年間家賃収入÷物件価格×100」で計算される、経費を考慮しない簡易的な指標です。実質利回り(ネット利回り)は「(年間家賃収入−年間経費)÷(物件価格+購入諸経費)×100」で計算され、管理費・修繕積立金・固定資産税などの実際の経費を反映した、より実態に近い収益性を示します。物件比較には表面利回りが便利ですが、投資判断には実質利回りを重視しましょう。
不動産投資の利回りの目安はどのくらいですか?
一般的な目安として、表面利回りは都心部のマンションで4〜6%、地方物件で7〜12%程度です。実質利回りは表面利回りから1〜3%低くなるのが一般的です。ただし、利回りだけで判断するのは危険です。高利回り物件は空室リスクや修繕コストが高い場合があります。立地・築年数・管理状態・将来の賃貸需要なども総合的に判断することが重要です。
空室率はどのくらいで計算すべきですか?
一般的に10〜20%で見積もるのが安全です。総務省の住宅・土地統計調査によると、全国平均の空き家率は約13.6%(2023年時点)です。都心部の駅近物件は5〜10%、郊外は15〜20%、地方は20〜30%程度が目安です。退去後の原状回復・募集期間(通常1〜3ヶ月)も考慮しましょう。楽観的に0%で計算するのは避けてください。
購入諸費用にはどのような費用が含まれますか?
物件価格の7〜10%程度が目安です。主な内訳は:仲介手数料(物件価格×3%+6万円+消費税)、不動産取得税(固定資産税評価額×3〜4%)、登録免許税(土地1.5%・建物2%)、司法書士報酬(10〜20万円)、ローン事務手数料、火災保険料などです。中古物件の場合、固定資産税の日割り精算も発生します。
キャッシュフロー(CF)がマイナスでも投資すべきですか?
月間CFがマイナスの場合、毎月の持ち出し(自己負担)が発生します。これは基本的に避けるべきですが、将来の売却益(キャピタルゲイン)やローン完済後の家賃収入を見込んで、あえてCFマイナスの物件に投資する戦略もあります。ただし初心者は、CFがプラスの物件から始めることをおすすめします。持ち出しが続くと資金ショートのリスクがあります。

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ご注意

本シミュレーションは概算です。実際の金額は金融機関・不動産会社にお問い合わせください。 計算は利回り計算式は一般的な不動産投資指標に基づいています。税金(所得税・住民税)は含まれていません。の情報に基づいています。