奨学金返済シミュレーション

JASSO奨学金の月額返済額・総返済額・利息を自動計算。繰上返済の効果も確認できます。

返済条件を入力

貸与月額 × 貸与月数で計算。スカラネットの「返還確認票」で確認できます。

スカラネットの「貸与利率」で確認。2026年3月卒の利率固定方式は約0.9%前後。JASSO利率一覧

JASSOの標準返還期間は借入額に応じて13〜20年。スカラネットで確認できます。

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一括で繰上返済する金額。JASSOは繰上手数料無料です。

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JASSO奨学金の返還制度

大学の卒業式から半年後、突然届く返還開始の通知――。「月々いくら引かれるのか」「利息は総額でどのくらいになるのか」と不安を感じる方は少なくありません。日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は約130万人が利用しており、返還総額は借入条件によって数十万円単位で変わります。返済計画を正しくシミュレーションしておくことは、社会人生活のスタートにおいて非常に大切なステップです。

このツールでできること

本ツールでは、JASSO奨学金の借入総額・利率・返還期間を入力するだけで、月額返済額・総返済額・利息総額を自動計算できます。第一種(無利子)と第二種(有利子)の両方に対応し、繰上返済を行った場合の利息軽減効果も数値で確認できます。さらに、手取り月収に対する返済比率を複数の年収帯で一覧表示するため、無理のない返済計画を立てるための参考にしていただけます。

使い方ガイド

  1. 奨学金の種類を選択します。第一種(無利子)を選ぶと利率入力欄は自動的に非表示になります。
  2. 借入総額を入力します。JASSOスカラネット・パーソナルの「返還確認票」、または貸与月額 x 貸与月数で計算した金額を入力してください。クイックボタンで代表的な金額をワンタッチで入力できます。
  3. 年利率を入力します(第二種の場合)。JASSOの利率一覧ページで、ご自身の卒業年月と利率方式に対応する利率を確認できます。
  4. 返還期間を選択します。JASSOの標準返還期間は借入額に応じて13~20年です。スカラネット・パーソナルで確認できます。
  5. 繰上返済のシミュレーションを行いたい場合は「詳細設定」を開き、繰上返済額とタイミングを入力してから「返済額を計算する」を押してください。

計算の仕組み・根拠

本ツールは「元利均等返還方式」(毎月の返済額が一定になる方式)で計算しています。これはJASSOの定額返還方式と同じ計算方法です。計算式は以下の通りです。

月額返済額 = 借入総額 x 月利 x (1 + 月利)^返済月数 / ((1 + 月利)^返済月数 - 1)
※月利 = 年利率 / 12
※第一種(無利子)の場合:月額返済額 = 借入総額 / 返済月数

繰上返済は「期間短縮型」で計算しています(JASSOの繰上返済は期間短縮型のみ対応)。繰上返済を行うと、元金が減少した分だけ以降の利息が軽減され、返済期間が短縮されます。出典:JASSO 繰上返還について

返還方式の種類

方式 特徴 対象
定額返還方式 毎月同額を返還(元利均等) 第一種・第二種
所得連動返還方式 前年の所得に応じて月額が変動 第一種のみ

第二種の利率方式

方式 特徴 2026年3月卒 目安
利率固定方式 卒業時に確定した利率が返還完了まで適用 約0.9%
利率見直し方式 おおむね5年ごとに利率を見直し 約0.3%

いずれの方式も上限は年3%。在学中(据置期間含む)は無利子です。出典: JASSO利率一覧

具体的な計算例

例1:第二種 300万円・利率0.5%・15年返済

  • 借入総額:3,000,000円(月8万円 x 4年 = 384万円のうち一部を例として)
  • 年利率:0.5%(利率固定方式)
  • 返還期間:15年(180回払い)
  • 月額返済額:約17,312円
  • 総返済額:約3,116,160円
  • 利息総額:約116,160円(借入額の約3.9%)
  • 手取り月収20万円の場合の返済比率:約8.7%(余裕あり)

例2:第一種 240万円・無利子・14年返済 + 2年後に50万円繰上返済

  • 借入総額:2,400,000円(月5.4万円 x 4年 = 約259万円の一例)
  • 年利率:0%(第一種・無利子)
  • 返還期間:14年(168回払い)
  • 月額返済額:約14,286円
  • 総返済額:2,400,000円(利息ゼロ)
  • 2年後に50万円を繰上返済した場合:返済期間が約14年から約10.5年に短縮(約3.5年の期間短縮)
  • 第一種は無利子のため利息軽減効果はありませんが、返済完了時期を大幅に前倒しできます

第二種で同額を利率0.5%で借りた場合、14年間の利息総額は約86,000円です。繰上返済50万円で約30,000円の利息を節約できる計算になります。複利計算ツールで、繰上返済に使う50万円を投資に回した場合の運用益と比較してみるのもよいでしょう。

よくある間違い・注意点

  • 「借入総額」と「貸与月額 x 月数」が一致しない ── JASSOでは入学時特別増額貸与などの加算分があるため、単純な月額 x 月数とは異なることがあります。正確な金額はスカラネット・パーソナルの「返還確認票」で確認してください。
  • 返済を延滞すると延滞金(年3%)が発生する ── 返済が困難な場合は、延滞する前にJASSOの「減額返還」や「返還期限猶予」を申請しましょう。特に年収300万円以下の方は猶予制度を利用できる可能性が高いです。
  • 繰上返済の利息軽減効果は利率が高いほど大きい ── 利率0.3%の場合は繰上返済の節約効果は限定的です。その場合、繰上返済に充てる資金を複利計算ツールで試算し、投資に回した方がリターンが大きいかどうかを比較検討するのも一つの方法です。ただし、投資にはリスクが伴いますので、ご自身の状況に合わせて判断してください。

返済が困難な場合の救済制度

制度 内容 条件
減額返還 月額を1/2または1/3に減額(期間延長) 年収325万以下(給与所得者)
返還期限猶予 返還を一定期間猶予(最長10年) 年収300万以下
返還免除 死亡・障害時に返還残額を免除 本人の死亡・精神障害1級等

延滞すると年3%の延滞金が発生。困難な場合は早めにJASSOに相談を。詳細はJASSOの減額返還制度をご確認ください。

返済と生活設計に役立つツール

奨学金の返済額を把握したら、毎月の家計全体を見直してみましょう。就職後の年収から手取り額を正確に知りたい場合は手取り計算ツールをご活用ください。また、転職による年収アップが返済負担にどう影響するかを確認したい方は転職年収アップシミュレーションも参考になります。繰上返済に回す資金と積立投資を比較検討する場合は複利計算ツールが便利です。

最終更新:令和8年2月

よくある質問

JASSO奨学金の返済はいつから始まりますか?
貸与終了の翌月から数えて7ヶ月目から返還が始まります。例えば、3月に卒業した場合は10月から返還開始です。在学中は「在学猶予」により返還が猶予されますが、大学院進学の場合は別途申請が必要です。
第一種と第二種の違いは何ですか?
第一種奨学金は無利子で、学力・家計の基準が厳しいです。第二種奨学金は有利子(在学中は無利子、卒業後に利息が付く)で、基準が比較的緩やかです。利率は「利率固定方式」と「利率見直し方式」から選べ、2026年3月卒業者の場合、固定方式で約0.9%前後です。
繰上返済のメリットは何ですか?
繰上返済を行うと、繰上分に対応する利息が免除されるため、総返済額を減らせます。例えば、返済2年目に50万円を繰上返済すると、残期間の利息が軽減され、利率0.5%で約3-5万円の節約になります。JASSO奨学金には繰上手数料はかかりません。
返済が困難な場合はどうすればよいですか?
JASSOには①減額返還(月々の返還額を半額or1/3に減らす、返還期間は延長)②返還期限猶予(最長10年間返還を猶予)の制度があります。年収300万円以下などの条件を満たせば申請可能です。滞納すると延滞金(年3%)が発生するため、早めの相談が大切です。
奨学金返済は所得控除の対象になりますか?
残念ながら、奨学金の返済額は所得控除の対象にはなりません。ただし、返済中の利息部分が「奨学金利子控除」として控除対象になる制度は日本にはありません。一方、給付型奨学金や返還免除制度(大学院で業績優秀者)に該当すれば、そもそも返還が不要になります。

関連する計算ツール

ご注意

本シミュレーションは定額返還方式による概算です。実際の返還額はJASSOスカラネット・パーソナルでご確認ください。 計算はJASSO(日本学生支援機構)の公開情報の情報に基づいています。